日本離床ネットワーク 代表挨拶

日本離床ネットワークは、重症患者におけるPICS(Post Intensive Care Syndrome)およびせん妄の予防に取り組み、その対策としての早期離床の普及を目指しています。PICSやせん妄は、急性期に病院で治療を受ける多くの患者が直面する重大な問題であり、患者の回復や社会復帰において大きな障害となるものです。これらの問題は、適切なケアと早期の介入によって、その影響を軽減し、患者のQOL(Quality of Life)を大幅に向上させることができます。

このような背景のもと、当会は、世界中の医療従事者と連携しながら、科学的根拠に基づいた最善の治療法を広く普及させることを目指しています。私たちの活動は、早期離床、リハビリテーションの推進、チーム医療の強化、患者と家族へのサポートに重点を置いており、日々進化する医療技術を現場に届けるための教育や情報提供にも力を注いでいます。

また、2025年には、当会の悲願でもあった国際シンポジウムが開催されます。各国の医療専門家が集い、せん妄とPICSの予防に関する最新の研究と実践を共有し、国際的な連携をさらに強化する場となることを期待しています。

今後も、皆さまのご協力とご支援を賜りながら、患者とその家族にとって最良の医療を提供するための活動を続けてまいります。